BCN3Dがクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収

スペイン・バルセロナに拠点を置く3DプリンターメーカーのBCN3Dが、米サンディエゴに拠点を置くクラウド3Dプリンティングプラットフォーム開発のアストロプリントを買収した。買収の合意は昨年2020年4月になされていたが、今年2021年先月に手続きが完了した。なお、買収価格などの詳細は明らかにされていない。

アストロプリントは2013年設立。2014年にキックスターターで4万ドル(約440万円)の資金調達に成功し、クラウド3Dプリンティングプラットフォームの「アストロボックス」の開発を行っていた。2017年にも再度キックスターターキャンペーンを展開し、7万4千ドル(約814万円)の資金調達に成功している。

「アストロボックス」は、クラウドベースのスライサー・Gコード監理システムで、パソコン、タブレット端末、スマートフォンによる操作が可能。オープンソースで提供され、ラズベリーPi上でも実行できる。

BCN3Dは、これまでに産業ユーザーを中心に世界60カ国で製品を販売、3Dプリンティングの世界でのプレゼンスを拡げてきている。同社のユーザーにはBMW、日産スペイン、NASA、ルイヴィトン、マサチューセッツ工科大学などが含まれている。