ドイツの化学メーカーのBASFの子会社が、ドイツの家電メーカーのミーレとオンデマンドパーツプリンティング契約を締結した。発表によると、BASFの子会社のレプリークが、ミーレのオンラインストアで注文された消耗部品を3Dプリンターで製造する。現時点では、コーヒーメーカー用クリップ、ボアホールクリーナー、バキュームクリーナー用アタッチメントなどを製造するとしている。
ミーレのイノベーションマネジメント担当マネージャーのデービッド・ブール氏は、「レプリークはプロセス全体を理解している唯一のパートナーであり、ターンキーソルーションを提供するためのネットワークを持っています。彼らのビジネスモデルはスケーラブルであり、ドイツを中心としたヨーロッパ全体にサービス範囲を拡大してゆきます」とコメントしている。
家電などの消耗部品を3Dプリンターで製造するプロジェクトは過去にも立ち上がっている。イギリスの家電メーカーのダイソンも、自社の掃除機の消耗部品の3Dファイルをインターネットで公開し、ユーザーが3Dプリンターで製造出来るようにしている。
ミーレは1899年設立のドイツの老舗家電メーカー。オーブンやクッカーなどのキッチンアプライアンスを中心に、掃除機、洗濯機などの白物家電を製造販売している。日本でもミーレ・ジャパンがオンラインと実店舗で製品を販売している。