アメリカの大手産業用3DプリンティングビューローのXeometry(ジオメトリー)が、NASDAQへのIPO(新規株式公開)手続きを開始した。クラスA普通株の新株発行による上場で、ゴールドマンサックス、JPモルガン、UBS投資銀行がアンダーライターを務める。IPO価格や株式の発行数などの詳細については明らかにされていない。
Xeometryは、2013年の設立以来総額で1億9300万ドル(約212億3000万円)の資金をベンチャーキャピタルなどから調達している。直近では、2019年にシリーズD投資で5500万ドル(約60億5000万円)の資金を集めていた。同社へはGEベンチャーズ、BMWiベンチャーズ、グリーンスプリング・アソシエイツ、デル・テクノロジーキャピタル、ロバート・ボッシュ・ベンチャーキャピタル、ハイランド・キャピタル、アルマズ・キャピタルなどが投資している。
アメリカの株式市場では、SPAC(特別買収目的会社)を通じた上場が相次いでいる。昨年2020年12月に3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACを通じて上場したのを皮切りに、これまでにマークフォージド、Velo3C、レッドワイヤー、シェイプウェイズなどがSPACを通じて上場している。3Dプリンティング関連企業が通常のIPOで上場するのは久しぶりのケースとなる。
Xometryは2013年10月設立。「カスタムマニュファクチャリングのAmazon」を目指し、業績を拡大している。同社の直近の年商は2,000万ドル(約22億円)に達している。