イスラエルのエレクトロニクス3Dプリンターメーカーのナノ・ディメンションが、イスラエルのマイクロ3Dプリンターメーカーのナノファブリカを買収した。買収金額などの詳細については明らかにされていない。
ナノファブリカは2016年設立。イスラエル・テルアビブに拠点を置き、独自開発したマイクロ・アダプティブ・プロジェクション・テクノロジーをベースにしたマイクロ3Dプリンターを製造している。同社には、昨年2020年5月にマイクロソフトも出資している。
ナノ・ディメンションのヨアヴ・スターンCEOは、「ナノファブリカは、ナノ・ディメンションの垂直OEMターゲット市場に非常にフィットします。物流チャネルもお互いにに近く、両社の合併は双方にとってメリットがあります。両社のテクノロジーを融合し、ハイパフォーマンス・エレクトロニクス・デバイス市場をさらに開拓してゆきます」とコメントしている。
ナノ・ディメンションは、今月スイスのAI開発企業ディープキューブも7000万ドル(約77億円)で買収している。ナノ・ディメンションは昨年2020年に米NASDAQに上場し、相応のキャッシュを調達している。ある市場関係者は、ナノ・ディメンションが今後もさらに他社の買収を進めると予想している。
ナノ・ディメンションは2012年設立。イスラエルのネス・ジオナに拠点を置き、PCB3Dプリンティング技術をベースにした電子基板製造用3Dプリンター「ドラゴンフライ20203Dプリンター」を製造している。