カリフォルニア州に拠点を置くメタル3DプリンターメーカーのVelo3Dが、SPAC(特別買収目的会社)を通じてニューヨーク証券取引所に上場すると現地のニュースメディアが報じている。それによると、Velo3DはSPACのジョーズ・スピットファイア・アクイジション・コーポレーションと合併し、事実上ニューヨーク証券取引所に上場するとしている。
上場後の時価総額は16億ドル(約1680億円)に達すると見られる。Velo3Dがが上場すると、SPACを通じて上場した3Dプリンターメーカーとしてはデスクトップメタル、マークフォージドに続いて三社目となる。
Velo3Dは、イーロン・マスク氏率いるロケットメーカーのスペースXに3Dプリンターを納入していることで知られている。スペースXの業績拡大に伴い、同社の売上も急拡大している。同社によると、同社は過去15か月間で1500万ドル(約16億2000万円)の売上を計上し、2900万ドル(約31億3200万円)の受注残を抱えている。
Velo3Dは、これまでに四回のラウンドで総額1億3800万ドル(約149億円)の資金を調達している。なお、上場前の同社の時価総額は1億ドル(約105億円)から5億ドル(約525億円)程度と見られている。上場により、Velo3Dは正味で4億7000万ドル(約493憶5000万円)程度のキャッシュを手にする。