ロケット・ラブの時価総額が41億ドルに拡大

SPACによるIPOを果たしたロケット・ラブの時価総額が、41億ドル(約4305億円)に拡大したことがわかった。ロケット・ラブは今月1日、SPAC(特別買収目的会社 )のベクター・アクイジション・コーポレーションと合併し、NASDAQへ上場した。ベクター・アクイジション・コーポレーションは、ベンチャーキャピタルのベクター・キャピタルが設立したブランクチェック(白紙小切手)企業。合併により、ロケット・ラブはベクター・アクイジション・コーポレーションから3億2000万ドル(約336億円)のキャッシュを受け取っている。

ロケット・ラブの創業者でCEOのピーター・ベック氏は、「今回の合併によりロケット・ラブが持つ能力を最大限に高め、ロケット打上技術を大きく向上させることが可能になりました。更なる成長が期待される宇宙ビジネスにおいて、より多くの事業が展開できます」とコメントしている。

ロケット・ラブは、小型ロケット「エレクトロン」を3Dプリンターで製造している。「エレクトロン」はこれまでに16回打上に成功し、97機の人工衛星を周回軌道に乗せている。

アメリカの株式市場では最近、SPACを通じてIPOするケースが増加している。昨年末には3DプリンターメーカーのデスクトップメタルがSPACを通じて上場したほか、先月のデスクトップメタルのライバル企業のマークフォージドもSPACを通じてNASDAQへ上場している。