イスラエルのスタートアップ企業のリディファイン・ミートが、2900万ドル(約30億4500万円)の資金調達に成功した。出資したのは香港のベンチャーキャピタルのハピネス・キャピタルとイスラエルのベンチャーキャピタルのハナコ・ベンチャーズなどを含む投資グループ。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。今回の資金調達により、同社が調達した資金の総額は3500万ドル(約36億7500万円)となった。リディファイン・ミートは、調達した資金を製造施設の拡充などに投じるとしている。
リディファイン・ミートは2018年設立。イスラエルのテルアビブに拠点を置き、3Dプリンターで人造肉を製造している。同社の人造肉は競合製品よりも味がよく、同社が実施した消費者テストでは被験者の90%が同社の人造肉を「美味しい」と評価したという。
リデファイン・ミートでは、年内にイスラエル国内での流通を開始し、ヨーロッパ、アジア、アメリカの順で市場を開拓してゆくとしている。
環境保護意識の高まりを受け、人造肉を製造する機運は世界中で高まっている。アメリカでは植物由来人造肉メーカーのビヨンドミートが2019年にNASDAQに上場し、世界初の上場人造肉メーカーとなっている。また、ビヨンドミートのライバル企業のインポシブル・フードも、年内のIPOが噂されている。