AIビルドが100万ドルの資金調達に成功

イギリス・ロンドンに拠点を置くスタートアップ企業のAIビルドが、100万ドル(約1億500万円)の資金調達に成功した。出資したのはベンチャーキャピタルのスーパーシードと起業家のウィリアム・タンストール・ペドー氏らを中心とする投資グループ。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。

ペドー氏は、AmazonのスマートスピーカーAlexa(アレクサ)開発の中心メンバーとして知られている。AIビルドは、調達した資金を開発中のAIベースの3Dプリンティングシステム「AiSyncソフトウェアプラットフォーム」の開発に投じるとしている。

AIビルドの創業者でCEOのダグハム・カム氏は、「製造業の現場で要求される品質を満たす大型のパーツを3Dプリンターで製造することには、現時点ではいくつもの課題が存在しています。特に航空宇宙や自動車などの、高い造形品質が求められる産業セクターにおいては厳しい要求基準が存在します。そうした課題を解決するため、我々はスマートアルゴリズムとデータ解析を使い、最高水準の効率性、信頼性、スケーラビリティを実現します。今回の資金調達により、未来の工場を作るという我々のビジョンの実現に向けてさらにフォーカスしてゆきます」とコメントしている。