アメリカの3Dプリンティングサービスビューロー大手プロトラブズによるオンライン3Dプリンティングサービスビューローの3Dハブズの買収の詳細が明らかになった。
今週発表されたプロトラブズのプレスリリースによると、プロトラブズによる3Dハブズの買収価格は2億8千万ドル(約294億円)で、現金1億3千万ドル(約136億5千万円)とプロトラブズの普通株1億5千万ドル(約157億5千万円)で支払われるという。また、業績などの条件付き対価5千万ドル(約52億5千万円)も別に設定され、買収終了後2年間の業績目標に従って支払われるとしている。さらに、買収される3Dハブズの従業員に対し、財務実績と従業員維持目標の達成に基づいて支払われる従業員インセンティブ基金も設立された。
プロトラブズの最高経営責任者ヴィッキー・ホルト氏は、「Protolabsは、デジタル・マニュファクチャリングのリーダーとしてお客様や市場のニーズにお応えできるよう常に進化を続けており、今回の3Dハブズの買収もその一環です。プロトラブズが持つ独自の先進的な製造サービスと、3Dハブズが誇るプレミアム製造パートナーのグローバル・ネットワークを統合することで、今後もお客様に最高の価値をお届けします」とコメントしている。
3Dハブズは2013年設立。設立当初は一般の3Dプリンター所有者をインターネットでネットワークし、3Dプリント希望者とオンラインでマッチングする仕組を提供していた。同社はこれまでに個人の3Dプリンター所有者をネットワークから排除し、法人パートナーとパートナーシップを構築するビジネスモデルへ転換している。同社のサービスは欧州主要国を中心に、世界20カ国のユーザーに利用されている。
プロトラブズは1999年設立。ミネソタ州メープルプレーンズに拠点を置く3Dプリンティングサービスビューロー。アメリカをはじめイギリス、ドイツ、日本でも事業を展開している。同社はニューヨーク株式市場に上場している。