三菱商事がイスラエルのスタートアップ企業と日本で人造肉を販売

三菱商事がイスラエルのスタートアップ企業のアレフ・ファームズと日本で人造肉の販売を開始する。アレフ・ファームズが開発した3D細胞エンジニアリングプラットフォーム「バイオファーム」を活用し、日本人の嗜好に合った人造肉を開発する。三菱商事は、傘下のコンビニエンスストアのローソンを含めた日本国内での販売チャネルを提供する。

アレフ・ファームズは2017年設立の、イスラエル・レホボトに拠点を置くスタートアップ企業。牛の細胞を培養して製造した素材をベースにステーキ肉などを製造している。同社の人造肉は、多くの競合企業が製造している人造肉のように植物由来ではなく、あくまでも本物の牛の細胞を培養して製造していることを特徴としている。

アレフ・ファームズのディディエ・トゥビアCEOによると、日本市場は同社の販売目標国の上位に位置しており、重要な国であるとしている。

イスラエルでは、アレフ・ファームズのほかにも人造肉の製造を行うスタートアップ企業が登場している。リデファインミートも植物由来の人造ステーキ肉の製造を開始し、イスラエル国内のレストランなどへの提供を開始している。リデファインミートは、独自開発したフード3Dプリンターで人造肉を製造している。

アレフ・ファームズは、これまでにイスラエルのテクノロジー・インキュベーターのストラウス・グループ、イスラエル技術研究所、カーギルなどから総額で1200万ドル(約12億6千万円)出資を受けている。