スティーブン・ニグロ氏がデスクトップメタルの取締役に就任

スティーブン・ニグロ氏が、12月9日付けでデスクトップメタルの取締役に就任した。デスクトップメタルの取締役には、今月付でスコット・ダッソルト氏も就任しており、12月だけで新たに二名がデスクトップメタルの取締役に就任した。

スティーブン・ニグロ氏は、2015年から2019年までHPの3Dプリンティング事業部の社長を務め、同社の事業拡大を牽引した。HP3Dプリンティング事業部の前職ではHPのイメージング・プリンティング事業担当副社長を務め、同事業を210億ドル(約2兆2050億円)規模にまで成長させた。

ニグロ氏の取締役就任について、デスクトップメタルの共同創業者兼CEOのリック・フュロップ氏は、「スティーブンはアディティブ・マニュファクチャリング業界において非常に尊敬された優れたリーダーです。彼のアディティブ・マニュファクチャリング技術に関する深い知識と理解は、デスクトップメタルの取締役会に優れた知見をもたらしてくれるでしょう。彼のチームへの合流に興奮しており、HPの3Dプリンティングビジネスで培った経験を大きく活かしてくれることを確信しています」とコメントしている。

デスクトップメタルは、今月12月10日に被買収目的会社トライン・アクイジションを買収し、ニューヨーク証券取引所へのIPO(新規株式公開)を果たした。上場企業となったデスクトップメタルは、取締役会を強化することで経営の健全性と透明性を確保したいものと見られている。