SLMソルーションズの2020年度上半期売上が前年同期から90%増加

ドイツのハイエンドメタル3DプリンターメーカーのSLMソルーションズの2020年度上半期売上が、前年同期から90%増加した。発表によると、同社の2020年度上半期売上は3110万ユーロ(約37億3200万円)で、前年同期の1630万ユーロ(約19億5600万円)から1480万ユーロ(約17億7600万円)増加した。新型コロナウィルスの世界的な感染拡大により他の大手3Dプリンターメーカーが業績の悪化を余儀なくされている中、SLMソルーションズは堅調な結果を残した。

部門別売上では、3Dプリンター本体の売上が2370万ユーロ(約28億4400万円)と最大だった。3Dプリンター本体の売上は、前年同期の930万ユーロ(約11億1600万円)から大きく増加した。また、サポート売上は740万ユーロ(約8億8800万円)で、前年同期からほぼ横ばいだった。

エリア別では、アメリカ市場での売上が930万ユーロ(約11億1600万円)と最大だった。アジア太平洋地域(910万ユーロ)、ヨーロッパ市場(620万ユーロ)、ドイツ市場(560万ユーロ)と続いた。

SLMソルーションズのディルク・アッカーマンCFOは、「(新型コロナウィルスのパンデミックの影響により)今年3月頃には業績がスローダウンする兆しを見せましたが、上半期の終わりにかけてお客様の注文が増加しました。おかげさまで、このトレンドは第三四半期に入っても続いています。現在のチャレンジングな時期において、このペースを維持してゆけると信じています」とコメントしている。