NASA傘下のベンチャー企業のメイド・イン・スペースがレッドワイヤーに買収された。メイド・イン・スペースの関連企業のメイド・イン・スペース・ヨーロッパも同時に買収された。買収条件などの詳細は明らかにされていない。
レッドワイヤーは、宇宙産業に特化したプライベート・エクイティ・ファームのAEインダストリアル・パートナーズが今月設立した新設企業。AEインダストリアル・パートナーズは、今年初めにも人工衛星・宇宙船メーカーのアドコール・スペース社と、宇宙システムエンジニアリング企業のディープ・スペース社をそれぞれ買収し、傘下に収めている。
レッドワイヤーのピーター・カニートCEOは、「宇宙ビジネスの可能性を真に追及するためには、イノベーションが極めて重要です。メイド・イン・スペースはそうしたイノベーションを生み続けてきており、この業界をさらに変革するポジションを獲得しています」とコメントしている。
メイド・イン・スペースのアンドリュー・ラッシュ社長兼CEOは、「レッドワイヤーのチームに加わることはエキサイティングな機会です。宇宙産業が抱えるニーズに、イノベーティブなアプローチで提供することが可能になりますレッドワイヤーは、我々のテクノロジーを次のレベルへ引き上げるためのスケールとノウハウを提供してくれるでしょう」とコメントしている。
メイド・イン・スペースは2010年設立。2016年に国際宇宙ステーションへ3Dプリンターを設置し、人類史上初めて宇宙空間での3Dプリンティングを成功させた。