http://blog.innofil3d.com/
ドイツの化学メーカーBASFが、オランダの3Dプリンター用フィラメントメーカーのInnofil3Dを買収した。買収条件などは明らかになっていない。
Innofil3Dは2014年に素材メーカーのアプライド・ポリマー・イノベーションズのスピンアウト企業として設立された。FDM方式の3Dプリンター用のPLA、PET、PVA、ABSフィラメントを製造している。同社のPro1 rangeフィラメントは、通常のFDM方式の3Dプリンターの造型スピードを最高80%速める事が出来るとしている。
BASFはドイツの中核都市ハイデルベルクにBASF3Dプリンティング・ソルーションズ施設を建設するなど、3Dプリンティングの領域への進出を広めている。
「今回の買収により、BASFはバリューチェーンの一歩先へ行き、3Dプリンターの世界にプラスチック原料のみならず、フィラメントという次のレベルの製品を供給する事が可能になった」とBASFのフォルカー・ハメス氏はコメントしている。
Innofil3Dのジョロエン・ウィガーズ氏は、「BASFに買収されてとても幸せだ。買収のメリットの一つは最新のフィラメント技術の開発を加速出来る事だ。現在と未来に渡って顧客により良い製品を供給する事が可能になった」とコメントしている。