大手自動車修理チェーンのサービスキングが、3Dプリンターによるバンパー修理事業を開始 http://www.clarksvilleonline.com/2015/09/01/service-king-collision-repair-centers-become-clarksville-montgomery-county-green-certified/

アメリカの大手自動車修理チェーンのサービスキングが、3Dプリンターによるバンパー修理事業を開始した。

バンパー修理はサービスキングが行う主な事業の一つだが、これまではバンパー全体の1%以上が破損または傷ついた場合、バンパー全体を交換していた。そのため、顧客に相当のコストとバンパー取り寄せの時間を強いていた。

疑問を抱いたサービスキングのエンジニアが破損したバンパーの部分を3Dプリンターで造形してアタッチすることを発案、いくつかのケースでテストを行った。結果は良好で、いずれもコストを大きく削減出来たという。

サービスキングは新しいサービスの開始に伴い、3Dプリンターによるバンパー修理のプロセス、エクストルーダー、ソフトウェアの特許を申請した。

メーカーや車種によっては、バンパーの一部を修理する事が出来ないケースがあるものの、サービスキングは3Dプリンターによる修理事業を拡大する見込み。現時点で本拠地のテキサスに加え、シアトル、フェニックス、デンバー地区にもサービスを拡大するとしている。

サービスキングは1972年設立。テキサス州ダラスを皮切りにアリゾナ、イリノイ、ミシガン、オハイオ、アーカンソーなどアメリカ南部を中心に営業エリアを広げ、現時点で345店舗を運営している。直近の売上は7億1千万ドル(約781億円)。