日本出身でアメリカ在住の著名メイクアップアーティストのカズ・ヒロが、特殊メイクアップに3Dスキャナーを活用しているとして話題になっている。現地メディアの報道によると、カズ・ヒロはアーテックのプレサイス3Dスキャナーを使い、現在制作中の映画「アーテック・レオ」や「スペース・スパイダー」の登場人物用メイクアップを作成しているという。
カズ・ヒロは、「このテクノロジーは、メイクアップの対象となる俳優たちに不快な思いをさせることなしに細密なレベルの再現性を実現してくれます。従来のライフキャスティングの手法ではありえなかったことです」と賞賛している。
アーテックの3Dスキャナー導入により、これまでに相応の時間がかかっていたスキャニング作業時間が、わずか1分程度に削減されたという。
カズ・ヒロは、京都府京都市出身のメイクアップアーティスト。映画『スターウォーズ』を観てメイクアップに目覚め、1996年に単身渡米。リック・ベイカーの工房「シノベーションスタジオ」に所属して『メン・イン・ブラック』『PLANET OF THE APES・猿の惑星』などに携わった。ハリウッドを拠点に活躍し、2018年には『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(Darkest Hour)』で第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞を受章した。