http://www.3ders.org/articles/20190227-ruth-e-carter-3d-printed-black-panther-cape-and-crown-win-oscar-for-best-costume-design.html
先日行われた2019年度アカデミー賞授賞式で、映画『ブラックパンサー』が衣装デザイン賞を受賞し、話題になっている。
衣装デザイン賞を受賞したのはアメリカ人衣装デザイナーのルース・E・カーター氏。映画の登場人物ラモンダ女王が纏うマンテルと冠などを3Dプリンターで製造したという。ベルギーのマテリアライズが実際の製造に協力し、PA12ポリアミドを素材にマテリアリズのSLS3Dプリンターで製造された。
製造に協力したジュリア・コーナー氏は、「ルース・カーターから提示された最初のコスチュームデザインをもとに、アフリカの民族衣装風の3Dパターンを用意し、女王が纏うズルハットとショルダーマントルをデザインしました。いずれも手作業で作られたような見た目では駄目で、一定のアルゴリズムに基づいて形成されたような感じにする必要がありました。それゆえ、現在利用可能な、最も先端的なデジタル技術を使って製造する必要に迫られたのです」とコメントしている。
映画『ブラックパンサー』は2018年に公開されたアメリカのアメコミ・スーパーヒーロー映画。昨年度最大の興行収入を獲得し、アメコミ映画として初のアカデミー賞受賞を果たしている。アカデミー賞は衣装デザイン賞のほか、美術賞と作曲賞も受賞している。