スイスのレーシングチームのザウバー・モータースポーツ(Sauber Motorsport AG)が、アメリカの大手3Dプリンターメーカーのスリーディーシステムズの3Dプリンター10台を購入したとして話題になっている。スイス現地メディアの報道によると、ザウバー・モータースポーツが購入したのはスリーディーシステムズのSLA750デュアルシリーズ8台と、PSLA270シリーズ2台。レーシングマシン用パーツの空洞実験用パーツや、完成品パーツの製造に活用するものと見られている。
ザウバー・モータースポーツのメカニカル・アンド・アディティブ・マニュファクチャリングプロダクション担当部長のマーコ・ゲーリッグ氏は、「レーシングチームとしてのザウバーは、勝利するためにモチベートされていて、現在入手可能な革新技術は貪欲に取り込んでゆきたいと考えています。スリーディーシステムズはアディティブ・マニュファクチャリング業界のパイオニアだと認識され、SLA方式の3Dプリンターの発明者でもあります。SLA750シリーズを使ったベンチマークテストでも、優れた表面クオリティが認められ、ポストプロセスも少なくて済みました。業界で最先端のSLAテクノロジーを活用できることに今からエキサイトしています」とコメントしている。
ザウバー・モータースポーツは、1970年に著名レーサーのペーター・ザウバーが設立したスイスのレーシングチーム。ル・マン24時間レースやフォーミュラーワンなどの世界的なカーレースに出場し、好成績をおさめている。