人類初の宇宙空間でのメタル3Dプリンティングに成功

ISS国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士が、人類初の宇宙空間でのメタル3Dプリンティングに成功した。欧州宇宙機関(European Space Agency, ESA)が今年2024年1月にISSのコロンバス実験棟内に設置したメタル3Dプリンターが使われ、ステンレススチールを素材に、小型のSカーブパーツの製造に成功した。メタル3Dプリンターは、ヨーロッパの航空機製造大手エアバスが製造した。

欧州宇宙機関のテクニカルオフィサーのロブ・ポステマ氏は、「このSカーブパーツは、あくまでもテスト用に製造したものですが、我々のメタル3Dプリンターが問題なく稼働することを証明しました。この成功により、我々は必要なパーツを好きな時に製造することが可能になるでしょう。エアバスとスペースSASチームの大いなる努力の結果、この地点に到達することができました」とコメントしている。

メタル3Dプリンターは、欧州宇宙機関の宇宙飛行士アンドレアス・モーゲンセン氏によってコロンバス実験棟内のシールボックス内に設置された。欧州宇宙機関は、今後2週間から4週間の間に四種類のメタルパーツの製造を行いたいとしている。

ISS国際宇宙ステーション内には、これまでにアメリカのベンチャー企業メイド・イン・スペースが開発した宇宙空間用3Dプリンターなども設置されている。