アメリカ軍がウクライナ軍へ3Dプリンターを供与

アメリカ軍がウクライナ軍へ3Dプリンターを供与したとして話題になっている。アメリカ防衛省国務次官補ウィリアム・ラプランテ氏が記者会見で明らかにしたところによると、アメリカ軍がウクライナ軍に供与したのは「ピックアップトラックのサイズの工業用金属3Dプリンター」で、戦場で使われる各種の兵器のスペアパーツ製造に供されるという。

ラプランテ氏はまた、3Dプリンターは先月アメリカで製造されたばかりで、先週ウクライナ軍の3Dプリンターオペレーティングチームが操作方法などを学ぶトレーニングを終えたという。ラプランテ氏によると、3Dプリンターは「戦争という試合を変えるゲームチェンジャー」になる可能性があるとしている。

アメリカ軍は3Dプリンターの導入に積極的であることで知られている。アメリカ海軍は昨年2022年7月、環太平洋合同演習に参加した強襲揚陸艦エセックスにおいて金属3Dプリンターの導入実証を、海軍大学院と太平洋艦隊水上部隊司令官が共同で行ったと発表している。実証の担当者は、「金属3Dプリンターは、艦内でヒートシンクやハウジングといった消耗品の製造を可能にし、艦内での自己調達を可能にさせる」と説明している。