全世界の食品3Dプリンティング市場が2028年に20億ドル(約3000億円)規模へ拡大すると予想したレポートが発表された。アメリカの市場調査会社レポートリンカーがまとめた「食品3Dプリンティング市場規模とシェア分析・成長トレンドと市場予測」によると、2023年時点で5億2000万ドル(約780億円)規模と推定される全世界の食品3Dプリンティング市場は、今後年率31.57%の高い成長率で成長を続け、2028年に同規模へ到達するとしている。
同レポートは、食品3Dプリンティングは今後、特に洋菓子などの食品製造の現場や飲食店などで導入が進み、カスタマイズ製品の製造や複雑な形状の食品の製造などに使われると予想している。
食品3Dプリンティング市場拡大を牽引する主なプレーヤーとしては、BeeHex、byFlow、キャンディファブ、チョコエッジ、Nufood、ナチュラルマシーンズ、マテリアルズ・リサーチ・コーポレーションなどを挙げている。
食品3Dプリンターは現在、チョコレートやパスタなどの食品の製造に加え、代替肉や代替魚肉の製造などにも使われている。食品3Dプリンターはまた、高齢者用流動食や栄養補助食品の製造などにも使われている。