スペインのミシュランスターレストランがFoodiniのフード3Dプリンターを採用

スペインのミシュランスターレストランが、地元フード3DプリンターメーカーのFoodiniのフード3Dプリンターを採用し、話題になっている。

フード3Dプリンターを採用したのはバルセロナの二つ星ミシュランスターレストランのコッチーナ・ヘルマノス・トレス。店のオーナーシェフのセルジオ・ジャヴィア・トレス兄弟によると、レストランではフード3Dプリンターを使い、一日100皿以上の料理を提供しているという。フード3Dプリンターを活用することで、食材ロスとコストの削減を目指すとしている。

ジャヴィア・トレス氏は、「食材のあらゆる部分を使うことで、味や食感などにおいて料理の新たな表現方法が開発されつつあります。例えば魚ですが、魚の身の部分のほかに、皮や骨といった、これまでは単に擦捨てられていたものも利用できるようになります。フード3Dプリンターを使うことで、捨てられていた食材を活用し、料理として提供することが可能になるからです」と説明している。

Foodiniのフード3Dプリンターは、食材をペースト状にしてカートリッジに注入し、エクストルーダーから射出して造形する。カートリッジは交換可能で、ほぼすべての食材をプリントできるとしている。

飲食店がフード3Dプリンターを導入する機運は高まってきているが、ある専門家は、飲食業界においては、3Dプリンターはスマートアプライアンスやレストランロボットとして導入される形になると予想している。