https://3dprint.com/227317/bioprinter-destroyed-in-accident/
現地時間の先週木曜日に発生したソユーズMS-10ロケット打ち上げ失敗事故で、世界初の宇宙用3Dバイオプリンターが喪失した。
オーガン・アウトと名付けられた3Dバイオプリンターはソユーズロケットの居住用モジュールに搭載され、打ち上げが順調にゆけばISS国際宇宙ステーションに搬入される予定だった。
打ち上げの失敗を受け、ロシア宇宙局は事故の原因が特定できるまでソユーズロケットの打ち上げを停止するとしている。なお、現在のところ、ソユーズロケットの打ち上げ再開の目途はたっていない。
オーガン・アウトを開発した3Dバイオプリンティング・ソルーションズは、オーガン・アウトのバックアップ機が準備されていて、ロケット打ち上げが再開されれば再び国際宇宙ステーションへの搬入を目指すとしている。
国際宇宙ステーションにはこれまでに、NASA傘下のスタートアップ企業のメイド・イン・スペースが開発した3Dプリンターが搬入され、各種のパーツづくりなどに使われている。3Dプリンターに加え、宇宙空間で3Dバイオプリンターを活用するニーズは多く、今後もオーガン・アウト以外の3Dバイオプリンターの国際宇宙ステーションへの搬入も予定されている。