https://3dprintingindustry.com/news/european-space-agency-receives-prototype-microgravity-3d-printer-133438/
欧州宇宙機関が宇宙用3Dプリンターの試作機を取得した。マイクログラビティ3Dプリンターと名付けられた3Dプリンターは、アディティブ・レイヤー・マニュファクチャリングと呼ばれる技術を活用したもので、ポリマー系素材を使って造形するタイプの3Dプリンター。開発に2年を要したという。
マイクログラビティ3Dプリンターの開発にはポルトガルの非営利団体インスティテュート・ペドロ・ニュネスや、同じくポルトガルの3Dプリンティング企業アクティブ・スペースなどの5社がかかわった。なお、マイクログラビティ3Dプリンターは国際宇宙ステーションISSに設置される予定。
国際宇宙ステーションには、NASA傘下のベンチャー企業メイド・イン・スペースが開発した宇宙用3Dプリンター「ゼロ・グラビティ」が設置され、稼働を開始している。「ゼロ・グラビティ」はこれまでに、ABS、グリーンPE、PEI・PCなどを素材に各種のパーツなどを製造している。
マイクログラビティ3Dプリンターが国際宇宙ステーションに設置される事で、国際宇宙ステーションで稼働する3Dプリンターの数が2台となる。宇宙における3Dプリンターの活用が、今後さらに進むと関係者は期待している。