イスラエルの研究者がナノセルロースを使ったフード3Dプリンターを開発 http://www.3ders.org/articles/20171025-3d-printer-that-turns-nano-cellulose-into-nutritious-meals-could-be-part-of-your-kitchen-in-5-years.html

イスラエルの研究者がナノセルロースを使ったフード3Dプリンターを開発している。

イスラエルのヘブライ大学農業食品環境学部のオデッド・ショセヨブ教授とイド・ブラスァフスキー教授は、ナノセルロースを基礎素材に、たんぱく質、炭水化物、脂肪、抗酸化物質、ビタミンなどを混ぜ合わせ、専用カートリッジに重点するタイプの3Dプリンターを開発している。

各素材の配分はコンピューターで管理され、消費者一人一人の健康状態や目的に合わせてカスタマイズされるという。また、基礎素材にナノセルロースを使う事で、グルテンフリー食品、ヴィーガン用食品、糖尿患者用食品を製造する事が可能になるとしている。

両教授は現在、3Dプリンターの商業化に向け複数の投資家との話し合いを始めているとしている。投資家からの投資が得られれば、五年以内に製品を市場にリリース出来るとしている。

フード3Dプリンターは、これまでにアメリカ、スペイン、イギリス、ドイツなどのメーカーが複数のタイプを開発してきたが、市場開拓に成功したケースは未だ出ていない。フード3Dプリンターに対するニーズの存在を疑う向きもあり、両教授のフード3Dプリンターが市場に受け入れられるのか、関係者は注目している。