日本発の本格的3Dプリント住宅メーカーのセレンディクスがJR西日本、JR西日本イノベーションズと共同で世界初の「3Dプリント駅舎」を建設する。
和歌山県有田市の初島駅に建設が予定されている「3Dプリント駅舎」は高さ2.6メートル、幅6.3メートルの10平方メートルの大きさで、建設3Dプリンターで出力した主要パーツを組み合わせて作られるとしている。「3Dプリント駅舎」の壁面には地元の名産のみかんや太刀魚をイメージしたデザインが施され、地元イメージと密着した作りとなっているという。
セレンディクスによると、3Dプリンターで作られる駅舎は世界初で、従来の建設方法よりも大幅に工期の削減効果が期待されているという。建設3Dプリンターで主要パーツが作られると現地へ移送され、クレーンで組み立てられるが、組立にはわずか6時間しかかからないとしている。鉄道の終電から始発までの間に組立工事が完了できることから、鉄道の運行への影響を最小限に抑えられるという。
JR西日本は、今後も建設3Dプリンターの技術的検証を進め、他の駅への展開などを検討してゆくとしている。
セレンディクスは2022年3月に愛知県小牧市に国内初となる3Dプリント住宅のSerendix10m2モデルを建設、国内外のメディアにより紹介されるなど話題を集めた。