マイティ・ビルディングズが事業を売却、事実上事業を停止

アメリカ現地時間の先週、米カリフォルニア州オークランドに拠点を置く3Dプリント住宅メーカーのマイティ・ビルディングズが身売りを検討しているとの報道がなされたが、同社が実際に事業を売却中で、事実上事業を停止する見通しであることがわかった。

アメリカ現地メディアの報道によると、マイティ・ビルディングズは現在、同社が保有する特許、商標、営業のれん、建設機材、戦略的パートナーシップ契約などの「保有資産」を、それぞれ単独で、またはオールインワンのセットで売りに出している。現在までに、同社が販売中の「保有資産」が売却されたとの報道はなされていない。

マイティ・ビルディングズは、これまでに複数回のラウンドの資金調達を行い、多額の資金を集めてきた。直近では、2023年9月に行った資金調達ラウンドで5200万ドル(約79億5600万円)もの資金を調達し、話題を集めた。同ラウンドにはアメリカの有力ベンチャーキャピタルのボールド・キャピタルパートナーズや、サウジアラビアの公立ファンドのサウジ・アラムコなども参加していた。

マイティ・ビルディングズは、独自開発したロボットアーム型建設3Dプリンターを使い、プレハブ住宅をカリフォルニア州オークランド工場で製造していた。マイティ・ビルディングズへは日本のベンチャーキャピタルのAbies Ventures株式会社も出資している。