スペインのカタルーニャ工科大学発の建設3Dプリンティングスタートアップ企業のアリディテイブ(Aridditive)が、50万ユーロ(約8250万円)の資金調達に成功した。プレシード資金に投資したのはベンチャーキャピタルのビーエイブル・キャピタルを筆頭とするスペインの企業シンジケート。
シンジケートには建設スタートアップ企業を専門に投資するインキュベーション企業のACCIOも含まれている。なお、バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。
アリディテイブは2023年8月設立。デジタルデザインベースの建設3Dコンストラクションで建設業の変革を目指すことをミッションにエコフレンドリーな建設3Dプリンターの開発を行っている。
アリディテイブの共同創業者でCEOのロジャー・ウセーダ氏は、「創業当初から受けているカタルーニャ工科大学のサポートにとても感謝しています。また、ビーエイブル・キャピタルとスーマ・キャピタルを筆頭とする投資家の皆様に我々のプロジェクトへ信頼を寄せて下さったことに感謝しています。我々の挑戦は簡単ではありませんが、卓越したスキルを持つチーム全体の力で乗り越えてゆきます」とコメントしている。
アリディテイブは、調達した資金を開発中の建設3Dプリンターのバリデーション(市場投入前調査)などに投じるとしている。