カザフスタン初の3Dプリント住宅が完成

カザフスタン初の3Dプリント住宅が完成したとして、現地で話題になっている。延床面積100平方メートルの平屋建て3Dプリント住宅を建設したのは、地元の建設企業BMパートナーズとデンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナル。3Dプリント住宅は、COBODインターナショナルの建設3Dプリンター「BOD2」を使って建設された。

建設プロジェクトは二カ月前から始まり、建設自体は今週までに完了した。関係者によると、3Dプリント住宅の骨格となるハウスウォールの建設にかかった時間は五日間だという。

建設には特別に調合された強化コンクリートミックスが使われた。コンクリートミックスは最大60MPaの衝撃にも耐えられ、地震国として知られるカザフスタンでも最大程度の耐震強度を確保したとしている。

COBODインターナショナルの創業者でジェネラルマネージャーのヘンリック・ランド-ニールセン氏は、「この建設プロジェクトは、3Dプリント住宅が地震リスクが高い地域でも耐えられることを示すものとなりました。BMパートナーズとともに、地元生産のコンクリートミックスを使い、わずか二か月間で完了させられたことを誇りに思います」とコメントしている。

カザフスタンは、中央アジアに位置する共和制国家。西と北でロシア、東で中国、南でキルギス、ウズベキスタン、トルクメニスタンと国境を接する国家で、南西は世界最大の湖カスピ海に面している。カザフスタンは、世界でも有数の地震多発地域に位置している。