カナダ・トロント郊外で北米初の三階建て3Dプリント住宅が完成

カナダ・トロント郊外で北米初の三階建て3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。延床面積420平方メートルの3Dプリント住宅は地元の建設会社ナイダス3Dが建設したもので、デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルの「BOD2」を使って建設された。高さ12.5メートルの3Dプリント住宅は、コンクリートなどの資材にはすべて地元産が使われている。建物は4世代ユニットのアパートメントとして利用される予定。

ナイダス3Dの共同創業者のヒュー・ロバーツ氏は、「ナイダス3Dは、北米で初めて三階建ての3Dプリント住宅を建設したメーカーとなったことを誇りに思います。このプロジェクトは、ナイダス3Dの建設業界における長年の経験蓄積と、ワールドクラスの建設3Dプリンティングテクノロジーが融合することで、どのような奇跡が起こせるかを示していると思います」とコメントしている。

COBODインターナショナルの共同創業者のフィリップ・ランド-ニールセン氏は、「ナイダス3Dが北米で始めて三階建ての3Dプリント住宅を建設したことにお祝いの言葉を申し上げます。また、建物の地下部分も建設3Dプリンターで建設したという偉業についても祝福いたします。こうした業績は、建設業の長い歴史におけるひとつの重要なマイルストーンになることでしょう」とコメントしている。