東急建設がブランチ・テクノロジーへ出資

東急建設が、アメリカの建設3Dプリンターメーカー・3Dプリント住宅メーカーのブランチ・テクノロジーへ出資した。傘下の投資ファンドのTokyu CONST Gobal Brain Innovation Fundを通じてシリーズB投資へ出資したもので、バリュエーションなどの詳細については明らかにされていない。

東急建設は今回の出資を通じて、3Dプリンター施工のノウハウを蓄積し、建設現場の生産性向上や、長期経営計画で経営の軸に掲げる「脱炭素」「廃棄物ゼロ」の取り組みを加速させるとしている。

ブランチ・テクノロジーは2014年設立の、テネシー州チャタヌーガに拠点を置く建設テック・スタートアップ企業。格子状の構造体を自由なデザインで3Dプリントできる独自技術を持っており、さまざまなデザインのファサード、モニュメント、建設物の製造・販売を手掛け、大規模建築物にも対応している。同社はまた、NASAが実施した月面3Dプリント住宅設計チャレンジにも入賞している。

日本企業による海外の3Dプリンティング企業への出資や買収が相次いでいるが、建設3Dプリンティング企業への本格的な出資は今回の東急建設のケースが初と見られる。