アメリカの3D建設プリンティング企業のICONが、テキサス州オースティンで3Dプリント住宅の販売を開始する。販売されるのはオースティンのジョージタウン地区に建設された6棟の3Dプリント住宅で、いずれもICONが開発したヴァルカン建設3Dプリンターで建設された。販売価格は47万5千ドル(約6,650万円)から50万ドル(約7,000万円)からとなっている。
ICONのプロジェクトオペレーション担当ディレクターのコナー・ジェンキンズ氏は、「(3Dプリント住宅に関心を持つ人の多くは)3Dプリント住宅を従来の住宅とどうしても比較してしまいがちですが、近い将来には3Dプリント住宅こそが唯一の回答であることをご理解いただくことになるでしょう。現時点では、(3Dプリント住宅に関心を持つ人、または購入を実際に検討する人は)従来の住宅と何か違うものを、革新的なものを求める人が多いです」と説明している。
ICONによると、3Dプリント住宅の価格は従来の住宅と同程度の水準であるものの、メインテナンスにかかるコストが安く、また設置されたソーラーパネルによる発電により電力コストが下げられるのがアドバンテージになるとしている。