ニューヨーク・ロングアイランドに拠点を置く建設3Dプリンティング企業のSQ4Dが、広さ2000平方フィート(約185.8平方メートル)の3Dプリント住宅の販売を開始した。4ベッドルーム、2バスルーム付きの平屋建て住宅はコンクリート製で、価格は49万9999ドル(約6749万円)。現地時間の2022年3月18日と19日にオープンハウスが行われた。SQ4Dが開発した建設3Dプリンター「オートノマス・ロボティック・コンストラクション・システム」(ARCS)で建設した。
SQ4Dのプロジェクトマネージャーのチャールズ・ウィーンローブ氏は、「過去五年間で500件以上の住宅を建設してきましたが、建設コストの上昇と現場作業員の不足に常に苦しまされてきました。建設3Dプリンターを活用することで美しいサステナブルな住宅を建設でき、健全な利益を確保することができます」とコメントしている。
SQ4Dは、ニューヨーク市内でさらに25件の建設許可を取得し、順次工事を開始するとしている。
カリフォルニア州、ニューヨーク州、テキサス州、フロリダ州などの各都市では人口流入が続き、住宅不足が深刻になっている。住宅不足は大工などの人件費を高騰させ、住宅不足をさらに悪化させる悪循環になっている。ある関係者は、都市部を中心に、建設3Dプリンターの導入が今後さらに進むと予想している。