カリフォルニア州パラダイス市の山火事の被害者に3Dプリント住宅を提供

カリフォルニア州パラダイス市の山火事の被害者に、3Dプリント住宅を提供するプロジェクトが進行している。現地テレビ局KRCRが報じたところによると、パラダイス市コミュニティ開発局は、2018年11月に発生した山火事により家を失ったパラダイス市民300世帯に3Dプリント住宅を提供するという。現地時間の2022年11月18日に市内にあるパラダイス高校の敷地内でモデル住宅が公開された。

パラダイス市コミュニティ開発局のジョー・チメンティ・ディレクターは、「市内では300世帯が未だ住宅を失ったままの状態に置かれています。彼らにできるだけ早く自宅を取り戻していただきたいと考えています。新たに提供される3Dプリント住宅は耐火性に優れ、エネルギー効率もよく、パラダイス市を復興するための強力な武器になります」とコメントしている。

パラダイス市では、来年2023年2月または3月から3Dプリント住宅の建設を始めたいとしている。

2018年11月8日にパラダイス市で発生した山火事は「キャンプファイア」と呼ばれ、カリフォルニア史上最悪の山火事とされている。17日間燃え続けた山火事は、6万2053ヘクタールを灰塵にし、85人の死者を出す大惨事となった。「キャンプファイア」の被害額は300億ドル(約4兆2000億円)にも達するとされる。