サウジアラビア初の3Dプリント住宅が完成したとして話題になっている。3Dプリント住宅を建設したのはサウジアラビア最大の建設企業ダー・アル・アーカン社。高さ9.9メートルの二階建ての3Dプリント住宅は、デンマークの建設3Dプリンター「COBOD2」を使って建設された。3Dプリント住宅は、サウジアラビアの建設基準をすべて満たしているとしている。
ダー・アル・アーカン社は、2021年第四四半期から建設3Dプリンターの導入を開始した。建設3Dプリンターを活用することで工期を半分に削減でき、建設作業員の数を3人にまで削減できるとしている。
ダー・アル・アーカン社のプロジェクトマネージャーのワエル・アル・ハガン氏は、「ダー・アル・アーカンは現在2軒目の3Dプリント住宅を建設中です。一階の部分の建設にかかった時間は8日間で、建物全体は1カ月で建設する予定です。3Dプリント住宅はエネルギー消費量が低く、従来型の住宅より30%少ないです。我々は、業界のプロフェッショナルに我々の3Dプリント住宅を見学することをお勧めします。サウジアラビアの建設業の未来の一端が見れると思います」とコメントしている。
サウジアラビアは中東・西アジアに位置する君主制国家。世界第二位の原油埋蔵量を持つ国であり、世界最大級の石油輸出国である。