タイ最大のセメントメーカーのサイアム・セメント・グループが、デンマークのCOBODインターナショナルの建設3Dプリンターを販売する。発表によると、サイアム・セメント・グループはCOBODインターナショナルの建設3Dプリンター「COBOD2」と、建設用複合セメントをタイ国内で販売する。
サイアム・セメント・グループのアブヒジット・ダッタ・マネージングディレクターは、「建設3Dプリンターは、今や世界各国で広く使われており、素晴らしい結果を残しています。このテクノロジーは建設廃材を削減し、必要最小限の人材で素晴らしい生産性を発揮します。COBODインターナショナルとのコラボレーションを開始することで、タイ国内の建設市場でのプレゼンスを高めるとともに、ASEAN市場に対しても進出するきっかけとしてゆきます」とコメントしている。
COBODインターナショナルは、2018年9月にヨーロッパ初の建設許可付き3Dプリント住宅を建設して話題を集めた。同社の建設3Dプリンターは、UAEのドバイ市に採用されたのに加え、アメリカのPERIグループにも採用されている。
サイアム・セメント・グループは、タイで最大で最古のセメントメーカー。タイ王室が出資している王室系企業で、タイ国内で5万3千人を雇用している。