日本初の3Dプリント住宅が販売開始されるとして話題になっている。兵庫県西宮市に拠点を置く建設スタートアップ企業のセレンディクス株式会社は建設3Dプリンターを使い、広さ10平方メートルの球型小型3Dプリント住宅「スフィア」の販売を開始する。「スフィア」は日本、アメリカ、オランダ、中国の四カ国で設計し、カナダと中国で製造する。
セレンディクスによると、「スフィア」の開発はオープンイノベーションベースで行われ、開発コンソーシアムには世界各国の80社が参加したという。また、「スフィア」の建設にかかる時間はわずか24時間で、価格も300万円に抑えられたという。
セレンディクスは設計と開発に特化し、建設3Dプリンターは海外のメー カーとの協業し、住宅施工は住宅施工会社との協業で行う「水平分業」での住宅づくりを行っている。また、「スフィア」のデザインは、アメリカ・ニューヨーク在住の世界的著名建設デザイナーの曽野正之氏が担当した。
現在、世界各国で3Dプリント住宅の建設が進んでいるが、日本で本格的な3Dプリント住宅が販売されるのは今回が初と見られる。日本でも3Dプリント住宅の普及が進むかに関係者の注目が集まっている。