ドイツの建設会社のPERIグループが、オーストリア初の3Dプリントオフィススペースを建設して話題になっている。オーストリア北部の街ハウスレイテンに建設されたオフィススペースは、広さ125平方メートルの平屋建てで、デンマークのCOBODインターナショナルが開発した建設3Dプリンター「BOD2」で建設された。3Dプリンターで建設された建物としてはヨーロッパ最大だとしている。
COBODインターナショナルは、2018年に設立されたスタートアップ企業。建設3DプリンターのBODシリーズを製造している。BODシリーズは、建設サイズによってBOD1からBOD3まで提供されている。なお、BODシリーズはこれまでにデンマーク、ベルギー、UAEなどで実際の建設工事に使用されている。
PERIグループは1969年設立、ドイツのヴァイセンホルンに拠点を置く大手建設会社。直近の従業員数は8,700人、売上高は14.8億ユーロ(約1,850億円)となっている。なお、PERIグループは2018年10月にCOBODインターナショナルに出資し、株主になっている。PERIグループは、日本ではペリー・ジャパン株式会社として各種の建設資材などを販売している。