米テキサス州に拠点を置く建設3DプリンターメーカーのICONが、テキサス州オースティン市内に建設していた3Dプリント住宅の販売を開始した。販売されるのは2棟の2ベッドルーム住宅と2棟の4ベッドルーム住宅の4棟。2ベッドルーム住宅は、2棟ともすでに予約が入っているという。
4棟の3Dプリント住宅は、いずれもICONが開発した建設3Dプリンター「ヴァルカン・コンストラクションシステム」で建設された。「ヴァルカン・コンストラクションシステム」は、最大2000平方フィート(約56.2坪)の大きさの建物を建設できる。
3Dプリント住宅についてICONは、「3Dプリンティング技術は、従来の住宅よりも安全でより復元力のある住宅を生み出します。従来の住宅よりも火事、洪水、台風といった自然災害に強い構造になっています」と説明している。
都市部で住宅不足が社会問題化しているアメリカでは、3Dプリンターを使った住宅建設が進んでいる。これまでにカリフォルニア州、テキサス州、フロリダ州、ニューヨーク州、ニュージャージー州などで3Dプリント住宅が建設されている。建設3Dプリンターで住宅を建設することで、建設コストと納期を抑えることが可能になると期待されている。