ラファージュホルシムがアフリカで3Dプリント住宅事業を拡大

スイスの大手建材メーカーのラファージュホルシムが、アフリカで3Dプリント住宅事業を拡大している。昨年12月にアフリカ初の3Dプリント住宅と3Dプリント学校をマラウィの首都リロングウェに建設したのを皮切りに、ケニアでも3Dプリント住宅の建設を進めている。ラファージュホルシムの発表によると、同社はリロングウェの工場で3Dプリント住宅の部品を製造し、建設現場で組み立てているという。3Dプリント住宅の部品製造にかかる時間は、わずか12時間だという。

ラファージュホルシムの中東・アフリカ担当責任者のミルジャン・グトヴィック氏は、「マラウィからスタートした3Dプリント住宅の技術を、まずはケニヤのパイプラインに展開してゆきます。ケニヤの次はジンバブエに向かいます」とコメントし、アフリカでの事業拡大の意欲を見せている。

ラファージュホルシムによると、3Dプリンターでで住宅を建設することで、従来型の方法よりも建設廃材を最大30%、カーボンエミッションを最大70%削減できるという。

ラファージュホルシムは、スイス・ガレン州に拠点を置くセメント、コンクリートなどの建材メーカー。2015年7月にフランスのラファージュとスイスのホルシムが合併して誕生した。日本では麻生との合弁企業の麻生セメントのブランドで事業を展開している。