ドイツ初の居住用3Dプリント住宅が完成へ

ドイツ初の居住用3Dプリント住宅が間もなく完成する。ドイツのババリアに建設中の3Dプリント住宅は、広さ380平方メートルの平屋二階建住宅。デンマークの建設3DプリンターメーカーのCOBODインターナショナルの建設3Dプリンターで建設された。関係者は、来月7月中に作業を完了させ、8月から見学者の受け入れを開始したいとしている。完成後、住宅ユニットは賃貸に出され、一部はディスプレーユニットとして利用されるという。

COBODインターナショナルの建設3Dプリンター「COBOD2」は、ダブルスキンタイプの外壁を秒速1mのスピードで建設できる3Dプリンター。オペレーター2名で操作し、モニタリングカメラを使ったリモートコントロールもできる。

建設に関わったウォルドマー・コルテ氏は自身のツイッターで、COBODインターナショナルの建設3Dプリンターを使ったことで、コンクリートなどの素材を従来の建設方法よりも50%程度削減できたとしている。

COBODインターナショナルの建設3Dプリンターは、これまでにデンマーク、ドイツ、ベルギー、サウジアラビア、UAEなどで採用され、住宅やオフィスビルディングの建設に使われている。今年2021年1月には、米フロリダ州ウェストパームビーチで地元農家の農作業用具倉庫を建設し、アメリカでの活動も開始している。