WASPが新型コンクリート3Dプリンターをリリース

イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、新型コンクリート3Dプリンターをリリースした。

デルタWASP3MTコンクリートと名付けられた3Dプリンターは、文字通りコンクリートを素材に造形するタイプで、最大1平方メートルの物体を造形できる。プレハブ用部品や家具の製造などに適しているとしている。

デルタWASP3MTコンクリートの価格は54,850ユーロ(約658万円)。80リットルサイズのモルタルポンプ、5メートルチューブ、スライサーソフトのシンプリファイ3Dなどがセットで付随する。セットはパレット1台に収まるサイズで、フォークリフトで運搬できる。

WASPは、これまでに土を素材にした大型建設3Dプリンターをリリースするなど、建設3Dプリンティングの世界で存在感を高めている。また、2018年には建設地で入手可能な素材を使って住宅を建設するプロジェクトを立上げ、話題を集めている。

WASPは2012年にイタリア人電気技術者のマッシーモ・モレッティ氏が設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。社名のWASPは World’s Advanced Saving Projectの略。