WASPが土を材料に3Dプリント住宅を建設

イタリアの3DプリンターメーカーのWASPが、土を材料に3Dプリント住宅を建設する。正確には土25%、米ワラ40%、米のもみ殻25%、水硬性石灰10%を混ぜ合わせたものを材料に、WASPのクレーン建設3Dプリンターで建設する。

プロジェクトはイタリアのボローニャをベースに、地元の建設会社マリオ・クシネラ・アーキテクツと共同で行われ、「持続可能な地球の住宅」建設を目指すとしている。

WASPのマッシーモ・モレッティCEOは、「現地で入手可能な土を材料に3Dプリント住宅を建設することは、地球の持続可能性を鑑みるに非常に合理的なことです。土は世界最古の素材であり、どこでも入手可能です。建設3Dプリンティング技術と組み合わせることで、世界に新たな希望を与えることが可能になります」とコメントしている。

WASPでは、2020年初頭までにボローニャに最初のパイロット住宅を建設したいとしている。

WASPは2012年設立。これまでに世界最大クラスの建設用デルタ3Dプリンターなどを開発し、世界中の3Dプリンターコミュニティに話題を提供してきている。WASPは、昨年にも土を材料とする3Dプリント住宅を建設し、話題を集めている。