ロサンゼルスのジュエリーデザインスタジオがジュエリーサンプル作成サービスを開始して話題になっている。サービスを開始したのはロサンゼルス市内に拠点を置くレース・バイ・ジェニー・ウー。同社はかねてからSLS3Dプリンターでオリジナルデザインのジュエリーを製造して販売しているが、販売したジュエリーの返品の多さが課題となっていた。
返品されるジュエリーでもっとも多いのが指輪で、実際に購入してみたもののサイズが合わない、またはデザインが思ったものと違うなどの理由で返品してくる人が多いという。
レース・バイ・ジェニー・ウーのオーナー、ジェニー・ウー氏は、本物のジュエリーを3Dプリンターで作成する前にナイロン製の安価なサンプルを作成し、事前にトライしてもらうことを思いついたという。サンプルの製造にはフォームラブズの3Dプリンターが使われ、素材はナイロンを使っている。サンプルの制作料金は単品が3ドル(約435円)、3個セットが5ドル(約725円)となっている。
ジュエリー業界は、比較的古くから3Dプリンターが使われてきた業界として知られている。古くはSLAプリンターを使い、ジュエリーの型を造りロストワックス製法などで製造するのが一般的だった。最近は金属パウダーから直接ジュエリーを製造するケースが増えてきている。