カナダ・ブリティッシュコロンビア州の自治体メリット市が、3Dプリント仮設住宅を建設する。昨年発生した大規模な水害により家を失った人を対象に、小規模なコンクリート3Dプリント住宅20棟を提供する。
プロジェクトはメリット市、トゥエンテ・アディティブ・マニュファクチャリング、ブリティッシュコロンビア大学の共同プロジェクトとして行われる。トゥエンテ・アディティブ・マニュファクチャリングは、これまでにブリティッシュコロンビア州内でコンクリート3Dプリント住宅1棟を建設している。
トゥエンテ・アディティブ・マニュファクチャリングのイアン・コミシン社長は、「高さ2メートル程度の3Dプリント住宅でしたら、6時間ほどで建設できます。今回計画している3Dプリント仮設住宅は、1日もあれば建設できるでしょう。住宅を必要としている人に、堅牢な3Dプリント住宅を、比較的短時間で提供できると思います」とコメントしている。
メリット市の関係者によると、メリット市は現在オンラインで建設資金の寄付金を集めており、予定額に達した時点で建設を開始するとしている。関係者は、遅くても今年2022年9月までにはすべての住宅の建設を終えたいとしている。