アメリカ初の居住用3Dプリント住宅の販売が開始され、話題になっている。アメリカの建設企業SQ4Dがニューヨーク州ロングアイランドに建設した3Dプリント住宅は広さ1400平方フィート(約39.34坪)の平屋建て住宅で、3ベッドルームと2バスルームを有している。州政府から建築許可を取得した3Dプリント住宅の価格は29万9999ドル(約3150万円)で、従来の住宅価格の半分程度だとしている。
3Dプリント住宅は、SQ4Dが独自に開発した建設3DプリンターARCS(Autonomous Robotic Construction System)で建設された。ARCSは、可動式ロボットアーム型の建設3Dプリンター。
同住宅の販売を行う地元不動産企業の担当者スティーブン・キング氏は、「29万9999ドルという価格は、ロングアイランド地域で販売されている類似物件の価格の半分の水準です。ロングアイランドで進行中の住宅不足問題を解決するソルーションのひとつになりそうです」とコメントしている。
人材不足などを理由に、アメリカでは現在住宅価格が各地で値上がりしている。特に人口が多いニューヨーク州、カリフォルニア州、テキサス州、イリノイ州などでは住宅価格が高騰し、社会問題になっている。住宅問題を解決するため、各地で建設3Dプリンターが導入され、3Dプリント住宅が建設されている。