Azureが事業規模を倍増とアメリカ現地メディアが報道

米カリフォルニア州ロサンゼルスに拠点を置く建設スタートアップ企業のAzure(アジュール)が、3Dプリンターで建設したADU(Accessory Dwelling Unit)と呼ばれる小型住宅の販売事業を倍増させているとアメリカ現地メディアが報じている。

Azureは、飲料用プラスチックボトルやフードパッケージをリサイクルした防水ポリマー素材を使い、建設3Dプリンターでプレハブ住宅を建設している。Azureによると、建設3Dプリンターを使うことで工期を最大70%、建設コストを最大30%削減できるとしている。Azureは、これまでに「バックヤード・スタジオ」というADUの販売を開始している。

「バックヤード・スタジオ」は、受注から3-4週間で完成し、販売価格はユニットあたり39,000ドル(約585万円)となっている。都市部における住宅不足が社会問題になっているアメリカにおいて、同社のADUに対しては、主に賃貸住宅のオーナーを中心に需要が急速に高まっている。

Azureの共同創業者のジーン・エイデルマン氏は、「現在供給されているADUの多くは3Dプリンターで建設されていますが、ほとんどがコンクリートを資材にしています。それでは温室効果ガスの削減などが効率的にできません。リサイクルポリマーなどを活用することでより手頃でサステナブルなADUを提供することが可能になります」とコメントしている。