イギリスの3Dプリンティング企業のチェンジメーカー3Dが、鉄道駅用3Dプリントトイレユニットを建設したとして話題になっている。ウェールズ交通局と共同で開発したもので、イギリスで問題になっている鉄道駅のトイレ不足の解決に役立てたいとしている。
トイレユニットの建設にはオランダの建設3DプリンターメーカーのCybe建設の建設3Dプリンターが使われた。
チェンジメーカー3Dのナタリー・ワドレーCEOは、「我々の迅速なアクションを地球が求めています。(3Dプリントトイレユニットの建設は)我々自身の心からのアクションであり、我々のサステナブルな未来像へできるだけ多くの人の参加を呼びかけるものです。コンクリート3Dプリンティングは今日、ショベルカーやフォークリフトのように一般的なものになりつつあります。建設3Dプリンティングは、建設業界の未来そのものです」とコメントしている。
イギリスでは現在、すべての公共鉄道駅にトイレユニットの設置を進めている。一方で、過疎地域の駅などでは設置がなされていないところが少なくない。イギリスでは、イギリス国鉄路線に2579の駅が存在し、多くは年間利用者数200万人以下の「過疎地域駅」に分類されている。「過疎地域駅」の多くにはトイレユニットが併設されていない。