スペインのカタルーニャ先端建築研究所(Institute for Advanced Architecture of Catalonia, IAAC)が、建設3Dプリンターでエコフレンドリー住宅を建設したとして話題になっている。
建設されたのは延床面積100平方メートルの平屋建て住宅で、イタリアの建設3DプリンターメーカーWASPのクレーン建設3Dプリンターで建設された。建設資材には建設地の地元で取れた土、粘土、石などが使われた。高さ50㎝の基礎の部分には自然石が原料として使われた。
同プロジェクトは、循環型の経済社会確立を目指すEUの「ニューヨーロピアン・バウハウス」委員会でも報告され、「地元産の建設資材を用いたサステナブル住宅を建設するための最先端の建設3Dプリンティングテクノロジー」と紹介されている。
カタルーニャ先端建設研究所のキャンパル内に建設された3Dプリント住宅は、プロトタイプとして建設されたほか、同研究所のライブ・見学施設として使われる予定。
カタルーニャ先端建築研究所は、独立系建築研究所として2001年にスペインのカタルーニャ州バルセロナに設立された。「来たるデジタル時代と建築・デザインのあり方」を探究する先進的な研究機関として世界中から建築専門家・研究者を集めている。