アメリカ・テキサス州に拠点を置く建設3Dプリンターメーカーで3Dプリント建設企業のICONが、テキサス州ウィンバリーに8ユニットの3Dプリント住宅コミュニティを建設する。建設される3Dプリント住宅はシングルファミリー用平屋建て住宅で、延床面積2800平方フィート(約260.12平方メートル)から4000平方フィート(約371.61平方メートル)、最低価格は80万ドル(約1億2560万円)となっている。デザインは協力会社のBjarke Ingels Groupが担当した。
3Dプリント住宅にはICONが開発した新混合セメント「カーボンXマテリアル」が使用されている。カーボンXマテリアルはアメリカ環境保護庁(EPA)が定める住宅エネルギーレーティングシステムで40から55ポイントを記録、従来型の住宅よりも45%から60%高い数字となっている。ICONによると、「カーボンX」は「スケールで採用される住宅建設資材で、最もカーボンエミッションの排出量が少ない」ことを特徴としている。
ICONは2023年6月にもテキサス州オースティンで6ユニットの3Dプリント住宅を販売している。いずれもICONが開発したヴァルカン建設3Dプリンターで建設され、価格は47万5千ドル(約7457万円)から50万ドル(約7850万円)となっている。